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すべてのお父さんお母さんへ
トリプルPとは
Q.トリプルPってなに?
Answer
トリプルPとは、Positive Parenting Program (前向き子育てプログラム)のことです。幼児からティーンエイージャーまでの子どもの行動・情緒問題の予防と治療を目的に作られました。プログラムで使用される17の技法の半数以上が、前向きな関係・態度・行動の形成に焦点が置かれています。トリプルPは、家庭・学校・地域で子どもの問題が発生する前に予防すること、そして子どもたちの可能性を発揮させるために彼らを励ます家庭環境を作り出すこと、をゴールとしています。数十年の研究と臨床試験に基づいて、近年、トリプルPは世界中の政府や保健部門の専門家に採用されてきています。
Q.プログラムの特徴は?
Answer
プログラムは自己統制(自己問題解決・自立)に基づいています。子どもに対しては、感情への自己統制力を育成することを、親に対しては臨機応変に自分で対応できる問題解決者になることを狙いにしています。家族はそれぞれ独自のゴールを決めるので、プログラムは各家庭の願いに適した形に調整されます。専門家は実践スキルトレーニングを通じて助言し導いていきます。親たちは子供のどんな問題に取り組みたいかを自分達で決め、前向き子育てを実践していきます。
Q.プログラムの実際の内容は?
Answer
トリプルPは5つのレベルに分かれていますが、最も一般的なものが第4レベルの「グループトリプルP」です。これは8週間のプログラムです。前半4週は週1回のグループセッション(約2時間)であり、続いて後半は週1回の電話による個別カウンセリング(約20分)が行われます。グループは5名から12名程度で構成され、ご夫婦で参加されることも可能です。使用教材はテキスト、セッション内でビデオを見ながら17の技法を学んでいきます。学んだ技法には練習問題があり、各自「自分の子どもの場合は・・・・」と想像して進めていきます。その後練習問題の発表を行ない、ファシリテータから助言をもらっていきます。他の方の意見を聞くことも大変参考になります。毎回セッションの最後に家庭で実践するための宿題を決め、次週その発表となります。やってみて気づくことも多いはずです。
Q.プログラムの費用などは?
Answer
オーストラリアのクイーンズランド州では、州政府の保健局でプログラムが採用されているため、保険適用となっています。保健所などに申し込みをすれば無料で受講することができます。しかし、他州で私立病院などに申し込むと受講料が必要となることもあります。日本では、基本的に受益者の負担により、費用が決まります。実際は、自治体の補助金と受益者負担のバランスにより費用が決まります。
Q.トリプルPはどういうシステム?
Answer
トリプルPは5段階に分かれたプログラムで構成されています。 簡単に説明すると、
- レベル1
- マスメデイア(テレビ・ラジオ・新聞コラム・地域サービスなど)を通じて、一般的な子供の問題行動発生の要因や対処法などを伝えていきます。
(例)ニュージーランドでのテレビシリーズ - レベル2
- 定期健診で保健所などを訪問した際や学校を訪れた際に、親が不安に感じている子どもの問題に対して専門家(保健師・養護教諭・スクールカウンセラーなど)がトリプルPチップシートを渡し、簡単なアドバイスを与える。
(例)トイレトレーニング - レベル3
- 特定の子どもの問題に対して、トリプルP専門家が短いプログラム(15分x4回)をトリプルPチップシートやビデオを使用して実施する。
(例)かんしゃく - レベル4
- 集中的に子育ての技術を学びたい親に8−10回(各2−1時間)のプログラムを実施する。
(例)
個別プログラム(1時間x10回)
グループプログラム(2時間x5回と電話相談3回)
(日本ではこのグループワークを各地で行う機会が増えています。)
自学学習プログラム(10週間)
ステッピングストーンズ(障害を持つ子どもの親対象) - レベル5
- レベル4の後、さらに個人的に緊急の問題に対応するプログラム(例)夫婦の対話、サポート体制、家庭環境整備、雰囲気作り、親のストレス管理といったスキル訓練を行う。
プログラムを行う人は、ファシリテイター(推進者)と呼ばれ、トレーニングワークショップ(大体3日間)を受けた後、認定試験(筆記テスト:選択肢問題と実技:ロールプレイ)に合格すると、認定者としてプログラムを実施できます。又、トリプルPのネットワークを利用でき、情報を得たり、技術の向上を図ることができます。


